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日蓮門下の本来の使命

本日2月6日、本山 本満寺紹継塾がありました!
今回で第九講目になります(^_^)v
講題は・・・

「日蓮門下の本来の使命
(天下泰平・国土安穏の実現)です034.gif
日蓮門下の本来の使命_d0214907_19482019.jpg

今日は長くなりますので、はじめに言っておきますヽ(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!
興味のある方だけご覧下さいm(_ _)m


私たち日蓮門下は、どのような自覚を持ち、
どのように目標を定めて布教していけばいいのか。
それは、本仏釈尊が何を我々に説きたかったのか、そして何を実現したかったのか、
それを原点にしなければなりません。


これは即ち、本仏釈尊のご名代として、衆生教化していく姿でもあり、
日蓮大聖人が本仏釈尊の夢を実現させようとご生涯を捧げられたお姿そのものであります。
一天四海 皆帰妙法(この世がお題目で満ちあふれる)を実現させるのを我が役目とし、
誰かがいずれ実現するであろうと思わないことが重要です。


また自分自身が本仏釈尊の教えを信じ、ありがたいと思えないと布教はできません。
法を聞いて歓喜し、自分から言葉を発していく・・・「聞法歓喜讃 乃至発一言(方便品第二)」
そういうステージにしていかなければなりません。
まさに宝塔品第十一に説かれれる「我即歓喜 諸仏亦然」の世界(。-人-。)


私たちが信じ、歓喜することによって、こちらが求めずとも本仏釈尊の方から、
守護してくださると法華経には説かれております。「無上宝聚 不求自得(信解品第四)」
だからこそ日蓮大聖人は「諸法実相抄」の中で、


~一閻浮提第一の御本尊を信じさせ給へ。あひかまへて、あひかまへて、信心つよく候て三仏の守護をかうむらせ給ふべし。~


と述べられているのであり、
このことを檀信徒をはじめ、全ての人々へと伝えて同じようにしていかなければならないのです。
では、お釈迦様の教えなら何でも良いのでしょうか( ̄ー ̄?)


それはお釈迦様自身が、他の教えではダメ!「乃至不受 余経一偈(譬喩品第三)」
と説かれているように、万病一薬である法華経のすべてが具わった
南無妙法蓮華経お題目でなければいけません034.gif


本仏釈尊が一番説きたかったのは「法華経」
その法華経の中で、お釈迦様が「我此土安穏 天人常充満(如来寿量品第十六)」
お説きになられているように、国土世間そのものの成仏こそが、お釈迦様の目指すところ。
それを受けて、日蓮大聖人は国土世間の成仏を実現させる為、
あの有名な立正安国論をしたためられます!


この立正安国を実現させるのが、日蓮門下の使命!!
立正安国とは、正しい法を立てるから、国が安穏となっていくこと。
では、どう進めていくのか・・・。


個人の成仏を優先させるのか?
国土世間の成仏を優先させるのか、どちらが急を要するのか・・・。


私たちが穏やかに住む条件は、
天災や、人災がないことが最重要です。
そのような世界にしてこそ、個人の幸福はあり得ます。


これこそお釈迦様が説かれた如来寿量品第十六の経文「我此土安穏 天人常充満」そのもの!
この国土が安穏だからこそ、天人や人間が栄え、充満するということ。


だとすれば、個人一人一人を教化して国をよくしていくよりも、
もっと先んじて、していかなければならないことは、国土の成仏を優先していかなければならない。
つまり法華経という正法をたてて、国を安んじていくことで、国土は安穏にして、天下は泰平となり、
天災や人災、戦争がおこらない世界となっていくのです。


この世を嫌い、違う浄土を求めて離れて現実逃避することではなく、
前向きに、この世そのものを浄土へと変えていかなければなりません。
(娑婆即寂光土)
まさに『立正安国論』に日蓮大聖人がお述べになられているように、


~先ず国家を祈りて、すべからく仏法を立つべし~


これこそが、日蓮門下の本来の使命!
国土世間というのは、正しい法によって栄え、その法は人によって貴ばれるものです。
その国が滅んで、人がいなくなってしまえば、一体誰が全ての人を救ってくれる法を
崇め、信じるのでしょうか・・・。
~それ国は法に依つて昌え、法は人に因つて貴し。国亡び人滅せば、仏を誰か崇むべき、法をば誰か信ずべきや~


だからこそ、一身の安らかであることを願うならば、
まず何をおいても世の中が穏やかになることを祈らなければなりません。
~汝すべからく一身の安謂を思わば、先ず四表の静謐を祷るべきものか~



以上、長々と書いて参りましたが、
紹継塾も、来月の第十講を残すのみとなりました。
私は、インド団参に行く為、受講することができませんm(_ _;)m!!
講師の大阪 本養寺・難波宏正先生には、僧侶として、日蓮門下として、
一番大事なことを教わることができました。
最後に、一番心に残るお言葉を書いておきたいと思います。


我々僧侶が一番言ってはいけない言葉。それは、
「お経に何て書いてあるかは分からないが、私はこう思う!」
という言葉。
この瞬間、仏教から脱線し、俺教になってしまう。
いわゆる「己義」というものです。
これは自分自身だけではなく、説法を聴聞した人達にも、
悪業の因縁を植え付けることになってしまいます・・・。


あくまで私たちは、本仏釈尊の弟子であり、
その本仏釈尊の使命を担っていく者。
そのことを忘れず肝に銘じてまいりたいと思います。

長文にお付き合いありがとうございましたm(_ _)m

              日蓮宗 了光山護国寺 ~山科檀林旧跡~
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by yamasina-gokokuji | 2012-02-06 21:52 | 京都日蓮宗行事

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by 山科 護国寺

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