今日の朝日新聞に、中国女児ひき逃げ事件のその後の記事が掲載されていました。

この事件は、ひき逃げされた女児を、１８人の通行人が見て見ぬふりしたもので、

中国でも人心の荒廃と「冷漠社会（薄情な無関心社会）」の象徴として、

大変な衝撃を与えています。

経済発展を優先し、物質的に豊かになった半面、人心が失われた結果でしょうか・・・。

これは対岸の火事ではなく、日本も注意しなければならないと思います。

日本で同様のひき逃げがされた時、その場にいた人々はすぐに助けに行くと信じていますが、

この問題は人間の心の闇を現していますね。

面倒なことにかかわりたくない・・・・。

自身の保身を優先する・・・。

自分のこと以外は無関心・・・。

といった、誰しもが持ちうる心の有り様です

時代は末法（まっぽう）と呼ばれる時代。

末法とは、み仏の教えが人々に行き渡らなくなり、人の心は乱れ、

世の中は混乱し、社会全体が退廃を起こすと言われる時代のことです。

まさにこの現象が、如実に現れています。

しかし、嘆いてばかりいてはいけません。

この末法と言われる時代のために、み仏が残された「教え」。

法華経・「南無妙法蓮華経」のお題目によって、

世の闇、心の闇を照らしていかなけらばならないからです(｡-人-｡)

大学時代の恩師が先日このようにおっしゃってました。

「法華はおせっかいでなければ、ならないよ！」

恩師の言葉によって、忘れていた大事なことを思い直させて頂きました。

自分の事より、他人を思いやる事こそが、法華経の教え。

同様の事件が二度と起こらないように、私自身心がけ、

最後にお亡くなりになった女児の菩提を謹んでお祈り申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　日蓮宗　了光山護国寺　～山科檀林旧跡～