義援金と支援金と布施 何が違う?
日本国内はもちろん海外からも続々と、
東日本大震災で被害に遭われた方(被災者)へ寄せられている寄付金。
その寄付金には、「義援金」と「支援金」のふたつの種類があるそうです
①義援金
日本赤十字社と、赤い羽根で知られる中央共同募金会のふたつが該当。
メリット
街角の募金箱や、企業・団体等を通して集められたお金が、日本赤十字社に送られ、その集まった総額を被災者に平等に分配される。公平さがメリット。
デメリット
各自治体が判断し分配するが、基準や調査が難航する為、実際に被災者の手元に届くまで
1年以上かかる可能性もある。時間がかかる。
②支援金
被災者支援のために活動するNPOやボランティア団体へ贈られるお金のこと。
メリット
すぐに支援活動に使われることが多く、急を要する時に非常に役立つ。
デメリット
団体によって、使い道が異なり、自分が希望する支援方法でないときがある。
信頼のある団体でないと、詐欺事件に遭う可能性がある。
以上、おおまかに述べましたが、似ているようで少し違うのが、義援金と支援金です。
さて現在、その集まった寄付金の総額は2000億円に達すると言われていますが、
なかなか被災者に配分されていないそうですね。
もうすでに被災者の中には、持参したお金が尽きた方もおられると聞きます。
一日も早く、善意の結晶を配当して頂きたいと思ってしまうのが心情です。
ちなみに、義援金は、元々「義捐金」といい、『捐』は“すてる”という意味があります。
つまり、私財を出して人を助けることだそうです
その気持ちがあるからこそ、なんとか早く救済してあげて欲しいと思うのでしょうね。
しかし、ここで連想して欲しいのが、すてると言えば、喜捨(きしゃ)!
そして喜捨は、仏教の言葉で「布施」(ふせ)を意味します。
布施の意味は、「慈悲の心をもって、他人に財物などを施すこと」
一見、義援金(義捐金)と布施は、同じ意味に思えますが、どうなのでしょう?
仏教の教えの中に、
「布施をした人は、その布施の使い道をあ~だこ~だと言ってはならない」
というのがあります。ここがポイントです
私たちは、集められた寄付金や募金の行き先、使い道が分からないと、
しばしばそのことで募金活動や、募金協力への意志を躊躇させてしまうことがあります。
どこでどのように使われ、きちんと届いているのか・・・
それがよく分からないなら募金しない・・・と陥(おちい)ってく・・・。
こうなっては、元も子もない。
だからこそ、「布施」の心が今必要とされているのではないでしょうか?
少しでもお役に立つならと、被災地のことを思い募金する!
その姿とその心持ちが大事なのであって、
結果にこだわらない、その心持ちこそが被災地復興の一助となると信じます。
なかなか「布施」というのは、一般常識からは分かりづらいところがあります!
そこで、次回からは布施についてお話ししていきたいと思います
日蓮宗 了光山護国寺 ~山科檀林旧跡~
東日本大震災で被害に遭われた方(被災者)へ寄せられている寄付金。
その寄付金には、「義援金」と「支援金」のふたつの種類があるそうです
①義援金
日本赤十字社と、赤い羽根で知られる中央共同募金会のふたつが該当。
メリット
街角の募金箱や、企業・団体等を通して集められたお金が、日本赤十字社に送られ、その集まった総額を被災者に平等に分配される。公平さがメリット。
デメリット
各自治体が判断し分配するが、基準や調査が難航する為、実際に被災者の手元に届くまで
1年以上かかる可能性もある。時間がかかる。
②支援金
被災者支援のために活動するNPOやボランティア団体へ贈られるお金のこと。
メリット
すぐに支援活動に使われることが多く、急を要する時に非常に役立つ。
デメリット
団体によって、使い道が異なり、自分が希望する支援方法でないときがある。
信頼のある団体でないと、詐欺事件に遭う可能性がある。
以上、おおまかに述べましたが、似ているようで少し違うのが、義援金と支援金です。
さて現在、その集まった寄付金の総額は2000億円に達すると言われていますが、
なかなか被災者に配分されていないそうですね。
もうすでに被災者の中には、持参したお金が尽きた方もおられると聞きます。
一日も早く、善意の結晶を配当して頂きたいと思ってしまうのが心情です。
ちなみに、義援金は、元々「義捐金」といい、『捐』は“すてる”という意味があります。
つまり、私財を出して人を助けることだそうです
その気持ちがあるからこそ、なんとか早く救済してあげて欲しいと思うのでしょうね。
しかし、ここで連想して欲しいのが、すてると言えば、喜捨(きしゃ)!
そして喜捨は、仏教の言葉で「布施」(ふせ)を意味します。
布施の意味は、「慈悲の心をもって、他人に財物などを施すこと」
一見、義援金(義捐金)と布施は、同じ意味に思えますが、どうなのでしょう?
仏教の教えの中に、
「布施をした人は、その布施の使い道をあ~だこ~だと言ってはならない」
というのがあります。ここがポイントです
私たちは、集められた寄付金や募金の行き先、使い道が分からないと、
しばしばそのことで募金活動や、募金協力への意志を躊躇させてしまうことがあります。
どこでどのように使われ、きちんと届いているのか・・・
それがよく分からないなら募金しない・・・と陥(おちい)ってく・・・。
こうなっては、元も子もない。
だからこそ、「布施」の心が今必要とされているのではないでしょうか?
少しでもお役に立つならと、被災地のことを思い募金する!
その姿とその心持ちが大事なのであって、
結果にこだわらない、その心持ちこそが被災地復興の一助となると信じます。
なかなか「布施」というのは、一般常識からは分かりづらいところがあります!
そこで、次回からは布施についてお話ししていきたいと思います
日蓮宗 了光山護国寺 ~山科檀林旧跡~
by yamasina-gokokuji
| 2011-06-04 07:50
| コラム
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by 山科 護国寺
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