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京都日蓮宗公開講座

昨日5月12日は、日蓮大聖人が伊豆に流罪となった伊豆法難の聖日でした(。-人-。)

日本各地で、日蓮大聖人の死身弘法のお姿をお偲びになられたことでしょう。

さてこの日、本山 本法寺では京都日蓮宗公開講座が開催されました060.gif

隔月の第一土曜日に、各方面から講師をお招きし法話・講演を頂いています。

まず最初に信行会で法華経・お題目をお唱えし、一心に祈りを捧げました。

その後、前座のミニ法話があり、説者に石井直秀上人が登壇!

私が今年の3月まで在籍していた京都日蓮宗青年会の期待のホープです060.gif
京都日蓮宗公開講座_d0214907_8371894.jpg

「心をみがく」という講題のもと、お話をされました。

私たちは、心がそれることが多々ありますが、それに気付くことが大事であり、

心を南無妙法蓮華経のお題目で磨いていかなければならないと締めくくられました。

続いて、鷹峯常照寺奥田正叡上人が、

「綱脇龍妙上人と身延深敬園」と題し法話。
京都日蓮宗公開講座_d0214907_8371944.jpg

綱脇龍妙上人は、明治生まれの日蓮宗僧侶で、

身延にハンセン病患者のための施設「身延深敬園」をおつくりになられた方です。

ハンセン病患者は、長い間、国家をあげて隔離という名の差別を受けてきました。

国立の療養所では、24時間監視され、虐待や人としての尊厳さえも奪われていたそうです。

そんな中、綱脇龍妙上人の「身延深敬園」では、仏教の精神に基づき、

お一人お一人、懇切丁寧に治療にあたられました。

元入園者は、綱脇上人を「生き仏」と思っている方がほとんどで、

綱脇上人と入園者は信仰的絆で結ばれていたそうです。

「身延深敬園」は、国家政策に追従した強制隔離施設ではなく、

根本的に運営内容が違う施設でありました。

では、その精神とは一体なんだったのでしょうか。

法華経常不軽菩薩品第二十には、このような経文が説かれています。

我深敬汝等 不敢軽慢 所以者何 汝等皆行菩薩道 当得作仏
~我深く汝等を敬う。敢(あえ)て軽慢(きょうまん)せず。所以(ゆえ)は何(いか)ん。汝等(なんだち)皆菩薩の道を行じて当に作仏することを得べし~

すなわち、どんな人にも軽んぜず、敬いの心をもって接するということです(。-人-。)

これは「但行礼拝」(たんぎょうらいはい)といいます。

まさにこの経文を身をもって実践されたのが綱脇龍妙上人であります。

そのご生涯を見たとき、まさに菩薩としてのお姿がそこに浮かび上がります。

現代人に最も必要な心、それは「敬いのこころ」

昨日の法話は、私自身、常不軽の「但行礼拝」の精神を、

言葉だけでなく、身を以て実践していかなければならないと、

改めて自省させて頂いた時間でありました。

今後も心に留めおき、日々の生活の中で律して参りたいと思います。
京都日蓮宗公開講座_d0214907_8372133.jpg


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by yamasina-gokokuji | 2012-05-13 10:00 | 京都日蓮宗行事

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by 山科 護国寺

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